6帖のガラスケース


小学1年生の頃。
教室にあった図鑑が好きでした。

滅多に行かない海のお魚とか。山の動物とか。
あ、これ通学路に咲いてる花だ。とか。
綺麗な見た目なのに毒マークがついている生き物にびっくりしたりして。
飽きることなく眺めていたのを覚えています。

外に出るのも好きな子供でした。
公園の茂みの裏側に潜り込んでみたり。
立ち入り禁止の貯水池に忍び込んでみたり。
少しずつ知ってることが増えていって、世界が広がっていくみたいな感覚が嬉しかった。

いつからでしょうか。
外に出るのが億劫に感じるようになったのは。
子供の頃よりもずっと遠くに行けるはずなのに、気づいたらいつも自室の6帖の中にいます。
閉じ込められているわけでもないのに、ずっとそこにいます。

新人公演。
ガラスケースなんて題がついていますが。
実はガラスケースの中にいるのは自分なんじゃないか、なんて、思わないこともないです。


宣伝美術 伊藤彩乃

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劇団綺畸2016年度新人公演

『無題、あるいは歪曲するガラスケースの寓意。』

作 中石海    演出 野口瑞貴

3/18(土) 19:00

19(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

予約不要・カンパ制

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