無題、あるいは。


何も覚えていないのに、

なぜだか好きな本がある。

 

かいじゅうたちのいるところ

は、私にとってそんな本だ。

 

あらすじはおろか、主人公の少年の名前さえ覚えていないのに、かいじゅうたちのいた島、あの島が、とびきりミステリアスでエロティックで、好奇心溢れる幼き頃の私の心をくすぐったことだけ、そのことだけははっきり覚えているのだ。

 

私はもう、あの島には行けない、

 

 

 

 

行きたい。

 

役者、小道具 笹原花

 

 

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劇団綺畸2016年度新人公演

『無題、あるいは歪曲するガラスケースの寓意。』

作 中石海    演出 野口瑞貴

3/18(土) 19:00

19(日) 14:00/19:00

駒場小空間

全席自由席

予約不要・カンパ制

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